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蚊などとは違い、シロアリは特定の期間に産卵するというわけではありません。
シロアリの場合、女王アリが年間を通じて産卵を繰り返します。

こうした生態はヤマトシロアリ、イエシロアリどちらにも共通しています。

シロアリ・羽アリが幼虫になる時期と大きさ。駆除方法。

シロアリは社会性昆虫といわれています。

社会性昆虫とは、同種の個体がひとつの社会をつくって共同で生活する昆虫のことです。

社会性昆虫のほとんどの個体には生殖能力がなく、特定の限られた個体のみが生殖能力をもっていて、その社会の頂点に君臨しています。

社会性昆虫であるハチやアリは、そうした生殖能力をもった女王アリを中心に社会を形成していますが、シロアリは女王アリとともに王アリも存在します。

シロアリは自然界の食物連鎖の底辺にいる生物です。

そのため、シロアリを餌とする他の昆虫、鳥などの小動物によって捕食されることから、個体数を維持するために女王アリが常に産卵を繰り返しつづける必要があるのです。

卵からかえったシロアリの幼虫は、クロアリの幼虫などのようにウジ虫となるのではなく、成虫と姿がほとんど変わりません。

クロアリやハチなどは幼虫から蛹を経て成虫へと成長していきますが、それとは異なりシロアリには蛹の期間がありません。

こうした生態からクロアリやハチは完全変態、シロアリは不完全変態の昆虫であると言われます。

クロアリとシロアリは名前と姿が似ていることもあって同じ昆虫だと思われがちですが、実はまったく違う昆虫なのですね。

シロアリの大きさについて

シロアリは卵からかえった幼虫の段階ですでに成虫と同じような胴体や触覚、手足などをもっており、その大きさはシロアリの職蟻の成虫の大きさが3~5mm程度ですので、正確に目視で確認することが難しいほどの大きさしかありません。

ちなみにシロアリは幼虫の後、脱皮を繰り返して行くなかで職蟻と呼ばれる働きアリ、あるいは兵蟻と呼ばれる兵隊アリとなっていき、さらにある程度成長した段階で羽アリとなって他の場所に移動していきます。

さて以上のように、シロアリの幼虫は特定の時期に大量に発生するということはなく、年間を通して発生することになることがわかりました。

シロアリの駆除方法について

そのようなシロアリの幼虫や羽アリをどのように駆除すればよいでしょうか。

自分で駆除する場合、スプレー式の殺虫剤をシロアリに直接噴射することを思い浮かべますが、実はスプレーはおすすめではありません。

一般的にはスプレーは即効性があり、その場にいるシロアリを駆除することには向いています。

しかし、表面から隠れた地中のなかで巣を形成していることがほとんどですので、他のシロアリにはほとんど効果がありません。

しかもスプレーによってシロアリを刺激してしまうことで、他の場所に巣を作って生息範囲を拡大させてしまうことにもつながってしまう危険性もあります。

また、スプレーの成分に含まれる油分などによって、シロアリの死骸が地面などに付着してしまい、後々掃除しにくくなってしまいます。

スプレーより効率的に駆除できるのが掃除機で吸い込んでしまうことです。

掃除機に吸い込まれたシロアリや羽アリはそのまま一日ほど経てばほとんどが死んでしまいますので、その後処理してください。

シロアリ被害は巣を含めて完全に駆除しなければ根本的な解決にはなりません。
シロアリや羽アリを見つけたら自分で処理しようとするよりも、シロアリ専門業者に調査や駆除を依頼したほうが得策といえるでしょう。

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